米国 /リチャードとサビーナ・ウォームブランド Richard & Sabina Wurmbrand
時をよく用い、外部の人に対して賢くふるまいなさい。(コロサイ人への手紙4:5)
1967年美しい秋の日、ウォームブランド牧師夫妻は新しく移住した家(アメリカ)の小さいテーブルの上に置かれてある古いタイプライターの前に座った。リチャード・ウォームブランド牧師がルーマニアの寒くて暗い監房で座って地下教会の兄弟姉妹たちのために祈り、妻サビーナが収容所で強制労働したことはそう遠い話ではない。
夫婦は神様から与えられたメッセージについてじっくり黙想してみた。彼らは共産主義の国家の迫害されるキリスト者らが体験する試練と勝利を全世界に知らせたかった。
事実ルーマニアを離れる前、夫婦は秘密警察から共産主義に害する言葉は一切口にしてはいけないと脅かされたが、決して揺るがなかった。彼らは苦難に遭った教会の声、自由世界のキリスト人が見逃して忘却したその声をより高めないわけにはいかなかった。
夫婦はその言葉をタイプライターで紙に移し、それはすなわち‘殉教者の声’という名前の回報で世に伝えられた。それが現在の‘殉教者の声’(VOM)宣教団体で発行する‘殉教者の声’回報1号である。夫婦は初めはたった100ドルと夫婦の使役を助けようとする数百名のキリスト者らの名簿と住所で始めた。
しかしルーマニアの監獄独房で胎動したそのビジョンが今は迫害を受ける教会を助けるのに献身する汎世界的な団体に成長した。現在、‘殉教者の声’回報は12カ国以上の言語に翻訳され全世界の数百万のキリスト者に伝えられている。
すぐに、そこで、はじめなさい!神様の働きのために良いアイディアはいつもそこに、あなたがいるそこではじまる。キリストに仕えるということはまず、はじまるということを意味する。どこではじめるか、またどのようにはじめるかということはあまり大切ではない。
多くの人々は‘すぐに、そこで’はじまらないで後回しにしてしまう。私たちは自分自身に“いつかはイエス様に仕える”と言う。子どもたちは大人になって独立できる年になればそうすると言う。
しかし他の事を終えた後、今はキリストに仕えられるという時、使命を成し遂げる時点を逃してしまう事実を覚えなさい!神様はあなたに‘今’何をしなさいと命じておられるのか?神様はあなたが‘今’何をして欲しいと願うか?あなたは神様から与えられた使命を全うするために‘今’何をしているのか。
(出所:主のために生きる(2010)、キュジャン刊)