インドチャイナ半島、少数種族ブル語聖書翻訳、85年ぶりに献呈式

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ケサンに位置するブル族の教会で、10月半ばごろブル語聖書の奉献礼拝が捧げられた。テーブルの前に‘主イエスキリストを見上げよう’(ヘブル書12:1)は、ブル語の英語表記が書かれてある。

ベトナムなどのブル族19万名の為にミラー宣教師夫婦一生献身。

ベトナムとラオス、タイなどインドチャイナ半島に居住する少数種族であるブル族の聖書が、福音が伝播されてから85年ぶりにブル語で完訳されて、最近献呈式が行われたと現地からの便りが伝わって来た。

便りによると、1930年代にブル族が海外宣教師によって発見されて、福音が伝播され、本格的に聖書が翻訳されてから50年余りで聖書の翻訳が終わった。

インドチャイナ半島に居住するブル族は、現在ベトナムに7万4000人ぐらいで一番多くて、ラオスとタイに各7万、2万5000名など総19万人余りに到ると推定されている。

ブル族は9~15世紀に活動した古代クメル諸国の子孫で、400年ぐらい前にラオス北部地域から南下した種族だと推定されている。彼らは近代に入って中国、ロシア、ベトナムなどの周辺国から政治的に混乱された為に、伝統的な生活様子は大分消えてしまっているのである。

言語はモンクメルア群カト語系に属するブル語を使用していたが、方言がひどくて西部と東部のブル族の間でも言葉がうまく通じないのである。

‘森に住んでいる人達’と言う意味を持っているブル族が、宣教師によって始めて発見されたのは1930年代初めごろ。アメリカから派送されたア-ウィンステビンス宣教師が、ベトナムのケサン地域で彼らを始めて発見して、福音を伝えて小数の人達がイエスキリストを迎えた。

天国に帰ったステビンス宣教師が残した記録によると、1965年に聖徒数が800人余りに到って、70年代に入ってから各村に宣教センターが建てられて、主民に文字を教えた。

ブル語聖書翻訳は、アメリカのジョンミラー、キャロリン宣教師夫婦が1962年から始まって64年に福音書の翻訳を始め、使徒行傳、ガラテヤ人への手紙、創世記 などが翻訳されながら本格化された。

ブル族の文化が扉を叩かずに扉口に立って主人を呼ぶ文化だと言う事を知って、初期の翻訳当時にヨハネの默示錄3:20(見よ、わたしは戶口に立って、たたいている。だれかわたしの聲を聞いて戶を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。)を翻訳したら、この言葉が彼らの心を捕えたと知らされている。

一方、ミラー宣教師は1975年ベトナムが共産化される時に、ベトナム軍に捕まられて捕虜受容所で苦労をした事もあり、その以降から最近まで一生を掛けてブル語の聖書翻訳に献身した事と知られているのである。[GNPNEWS]

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