インドのヒンズー教政党が圧勝、キリスト教の差別は「深刻ではなかろう」

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▶バラティヤ・ジャナタ党(BJP:インド国民党)のナレンドラ・モディの当選を祝う姿

インド総選挙以後、宗教界への影響を分析

ヒンズー教過激原理主義政党であるバラティヤ・ジャナタ党( BJP:インド国民党)の指導者であるナレンドラ・モディの次期インド総理当選で今後、インド教会にどのような影響が及ぶか全世界のクリスチャンの関心が集まっている。

最近、外信はインド現地教会の牧師たちは今度の選挙でたとえヒンズー教極右政党であるBJPが勝利したとはいえ、彼らの執権で教会が深刻な危機的状況に向かうことはないと見通した。

キリスト教の人口が最も高い地域の一つであるケーララ州のある司教は「キリスト教やムスリムのような少数宗教は多様なインド社会を構成する一つの部分である。少数者は憲法によって守られ、新政府が憲法にそむかないことを信じる」と言った。

BJPのラザーナ・シン総裁は記者会見を通じ「国民が我々に重要な責任を任せた」といい「党は地域や政治的や社会の多様な境界を乗り越える」と明かした。「実際、BJPが一部の刊行物にヒンズー原理主義を標榜しているが、インターネットのウェブサイトは党の政綱政策の基盤がヒンズー民族主義や文化的な民族主義であることは事実であるが、これは一つの民族主義であるだけで、宗教的であったり神政政治を意味するのではない」と付け加えた。

一ヶ月以上行われたインド総選挙の開票結果、ナレンドラ・モディが率いるBJPは連邦下院543席の過半(272席)である282席を勝ち取った。BJPが1984年の総選挙後、30年ぶりに単独で過半の議席を得た政党となり、他の政党との連立政府を構成する必要もない程に圧勝した。執権党である国民会議党(INC)は44席に止まった。

キリスト教逼迫指数を発表しているオープンドア宣教会によると、インドは逼迫指数28位を占めており、ヒンズー教が多数を占めているこの国で宗教的な緊張が常に存在しているものと分析している。

一方、今度の選挙の前に米国キリスト・メディア、クリスチャニティ・トゥディはBJPのナレンドラ・モディ候補の当選が有力である中で総選挙後、クリスチャンに対する逼迫と差別政策が拡大すると懸念されると報道した。

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