ネパールの憲法改正で相変わらず改宗禁止、土着キリスト教成長続く

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ネパールのキリスト教信者が浸礼を受ける姿。(出所: Christian Aid Mission)

ネパールで9月新しい憲法の発効で、宗教を変える改宗行為が不法で規定されたが、現地の福音伝道師たちが迷わずに福音の伝道に力を注いでいると毎日宣教便りが最近知らされてきた。

ネパール大統領の署名で発効された新しい憲法は、ある人をある宗教から他の宗教に改宗するための活動と、彼の宗教的な信念をゆすぶったり、崩してしまう為の行為を不法だと規定した。これを違反する場合、懲役刑か罰金を宣告する事と定めている。

このような憲法条項は、一人の信仰と信念を定める事を個人の権利として見て、保護するべきであると言う国際協約に違背する内容である。ネパールはこの国際協約に署名して批准したのである。

新しい憲法が、ヒンズー教を国教として規定する以前の憲法よりは、宗教的な世間主義を選んだが、依然としてキリスト教を含めた少数宗教の信仰の自由を大きく遮っていると見られる。しかし、ヒンズー教界はヒンズー教が国教の地位を失ったと言う理由だけで憲法に不満を抱いて三つの教会に放火をした。

ネパールの新しい憲法は、ヒンズー教を国教にする世界で有一な国だったネパールを、多党制を許容する宗教的世間主義国家に変えたと言う面では大きい意味を与える事ができるだろう。その為にヒンズー教高位指導部は、このような憲法導入を大きく反対していて、その副作用で教会が受難に置かれているのである。このような不安定な状況の中でもネパール福音は現在まで大きく進歩したことは事実である。

ネパールのキリスト教人の礼拝と集まりは徹底的に土着的な構造とネットワークを持っている。教会は規模と多様性、成熟の面で成長しているが、今も尚祈祷が必要である。

ある伝道師によると、ネパールで福音伝道自体が禁じられていた時期、青少年雑誌や新聞を通してペンパール友達コーナーが現地人と接触する通路になることもあった。誰かと交際を願う人達の住所と名前を確保して注意深く会話をして親しくなったらイエス様の話をしたりした。

このような方法で福音に関心を持つ人達を対象にする通信訓練課程が進行されて、この課程を終えた人には修了書が発行されることもあった。このように一度もキリストの名前を聞いた事もなく、地球上にキリスト教という宗教が存在する事実すら知らない若者達が福音を熱情的に受け止め始めた事は奇跡のような事だった。

このように通信を通じてお互いに顔も知らないまま養育された学生達が学校を卒業して、各界各層に進出された。彼らの中には大学を卒業して軍人になったり、判事、教授になった人もいる。

世界祈祷情報2010年版によると、ネパールのキリスト教人口は85万名ぐらいになる。これは全体人口の中の2.85%である。彼らの大部分は改新教信者であって、カトリック、正教会、使徒教会信者はほとんどいない。現在は100万名ほどと推算される。しかし、いまだに309個種族の未伝道種族がいて、全国民の55%は福音を一度も聞いたことが無い事と推定されている。

[GNPNEWS]

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