サウジアラビア法廷がイスラムを公開的に否定したある青年に死刑を宣告した。
サウジアラビアの英語日刊紙であるサウジ・ガゼットは最近、この青年がコーランを靴で叩き、イスラムの最高預言者であるマホメットと彼の娘であるファティマを冒涜する発言をする動画を公開した容疑で、このような判決を宣告したと報道した。
裁判所の判決どおりに処刑が執行されれば、この青年はやがて公開斬首の刑に処される。死刑宣告を受けた青年の名や詳細はまだ全く知らされていない。彼は昨年逮捕され今まで拘禁状態で調査と裁判を受けてきた。
昨年はサウジ内の進歩的な論客であるライフ・バダウィがサウジ内の宗教および政治エリートたちの不正と非を批判したことで1000回の鞭打ち刑を宣告されたりもした。1000回の鞭打ち刑の内の最初の50回が1月に執行され、残りの950回の執行日程はまだ決まっていない。
サウジアラビアはイスラム外の宗教を認めず背教は死刑に当たる。サウジアラビアはイスラムの宗主国で厳格なワハビズムの法体系の下で背教者を死刑に処することを当たり前に受け入れている。神聖冒涜の容疑はイスラム自体に対する冒涜はもちろん、高位聖職者たちに対する批判も含まれるために聖職者たちの不正と非もただ過ぎざるをえない構造である。
これについて外部世界の国々は人権侵害であると主張しているが、サウジ政府当局はこのような司法体系に何の問題も無いという立場である。ある政府関係者は「これはマホメット預言者が活動していた7世紀から存在し、サウジ国民であれば当たり前に受け入れている制度」で「彼がそのような行為をしたらどうなるかを知らなかったはずがない」と明かした。
また、この事件に対して外部世界から介入できる余地を遮断した。
一方、この事件がこの国の中に密かに存在するキリスト教の改宗者たちや他の少数宗教の信者たちに対する大々的な取り締まりと圧迫につながりうると宣教専門家たちは恐れている。〔GNPNEWS〕