夕暮れの秋の夕方はすべてが静かである。夕焼けを背景に葉っぱが落ちた木の下のベンチに座っている一人の影が見える。
人生の老年のような夕焼けを覗きながら、自分の人生を回顧しているような彼の後姿から人生の重みが感じられる。
人生の現場で戦って汗を流していたはずの時間、愛する人たちとの幸せだった瞬間、時には苦悩と悩みに覆われて嘆いて時間が走馬灯のように過ぎていく。
しかしいま彼に残っているのか何であろうか。この世を全部所有できるようにかけてきた人生であったが、結局人生の端っこに立ってみると空しさと虚脱感だけであろう。この地に生きている私たちの人生は必ず終わりが訪れる。
しかし死の以後には永遠の人生が待っている。その日を迎える準備ができているのか。私たちはその日に後悔しないようにこの地に生きる間永遠のものを蒔かないといけない。
“自分の肉にまく者は、肉から滅びを刈り取り、霊にまく者は、霊から永遠の命を刈り取るであろう。(ガラデヤ人への手紙 6:8)”