イラクのクリスチャンたち、ISISの脅威にもかかわらず信仰が「堅い」

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政治家一家、バグダッドで洗礼を受ける

イラクのクリスチャンたちがイスラム過激派スンニ派武装勢力である「イスラム国家(ISIS)」の殺害の脅威にもかかわらず揺るがぬ信仰を見せている。

世界聖公会連合ニュース・サイト「ACNS」は最近、「イラク一家5名が1日、イラクの主都バクダッドのセント・ジョージズ教会で洗礼を受けた」と報道した。

この教会のアンドリュー・ホワイト神父は「あるクリスチャン政治家が妻と子4名に洗礼を施してほしいと要請した。悲劇的な状況で終えた洗礼式を通じて私たちは神様の栄光を悟ることができた」と言った。ホワイト神父はまた「洗礼を受けた子の中の一人は「新たな人となったようだ」と言った」と伝えた。

教会側はしかし洗礼教徒の個人情報は安全を理由に公開しない方針である。ISISがバクダッドを目標に進撃中であるので、ここの住民たちもいつ攻撃の対象となるか分からない。

セント・ジョージズ教会は一時1000名であった教徒の数が急激に減り、現在180余名だけ日曜礼拝を捧げている。一方ISISに対する米国の空襲も続いている。6日には初めて軍事作戦にヘリが投入された。

これと関連して、カーティス・ケロッグ少佐は「イラク軍の支援にヘリが動員されたのは今度が初めて」であると明かした。

安保シンクタンクである「新米国安保センター(CNAS)のリチャード・フォンティン所長は「攻撃ヘリであるアパッチの投入はそれまでの戦闘機・爆撃機・無人機を活用した空襲の成果が制限的であったことを意味する。現在、軍事任務は初期と大きく変わった」と分析した。

ISISは10日現在、シリアとトルコの国境地帯にある戦略の要害地であるコバニを掌握してトルコ国境側に北進している。トルコは現在、国境地帯にタンク部隊を配置したが、地上軍の出撃命令は下していない。トルコのこのような態度は国境地域にあるクルド族の声が高まることを憂慮してISIS のコバニ攻撃に対応していないものと観測されている。

これに対して米国は「ISISがイラクとシリアは勿論、隣国であるトルコにも脅威となりえることを知るべきである」とトルコの地上軍の介入を促している。

◇用語の解説

ISIS=本誌は最近、イスラム国家(IS)と呼ばれる武装グループに対する呼称に関連して、こう呼ばれる場合、実際の国家として思われる節があるという主張に同意して、自分たちの名称変更以前の名で表記することにしたことをお知らせします。〔GNPNEWS〕

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